コラムColumn
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ウェルネスライフを深く知り、明日の行動に活かしてみませんか?
「明日から本気出す」と宣言して、何度ダイエットに失敗してきたでしょうか。
「痩せたい」という気持ちはあるのに、続かない。
その原因は、あなたの意志が弱いからではありません。脳の仕組みと、正しいモチベーション管理の方法を知らないだけなのです。
この記事では、ダイエットのモチベーションを科学的に維持するテクニックと、どうしてもやる気が出ない時の対処法を解説します。
この記事を読み終えるころには、感情に左右されず、ダイエットを続けられる自分に変わっているはずです。
理想の体型を手に入れるための第一歩を、ここから踏み出していきましょう。
もくじ

ダイエットのモチベーションが続かない理由は、
の3つが『命を守るため』に全力で邪魔をしてくるからです。 これを科学的に解説します。
ダイエットでカロリーを減らすと、身体は「大変だ!食料がないぞ!命が危ない!」と勘違いし、全力で抵抗します。その結果、次の状態になります。
空腹とは別に、脳の神経レベルでも変化が起き、理性が効かなくなります。
「我慢する力」は無限ではありません。
ダイエットとは「エンジン全開で(身体)、アクセルを踏み続けられ(脳)、ハンドルを握る腕が疲労困憊(心)」という状態で運転するようなものです。
モチベーションが続かないのは当たり前です。根性論で戦うのではなく、「身体は抵抗するものだ」と理解した上で、無理のない計画を立てることが成功への近道です。

挫折を防ぎモチベーションを維持するためには「仕組み」が必要です。意志の力だけでは続きません。
ここでは誰でもダイエットを続けられる簡単な実践テクニックを7つご紹介します。結論から言うと、モチベーションを維持するには次の7つが効果的です。
それぞれ解説していきます。
目標は「これなら絶対に失敗しない」と思えるレベルまで小さくしましょう。 脳は大きな変化を嫌いますが、小さな変化なら受け入れやすくなります。これを「スモールステップ法」と呼びます。
たとえば、以下のようにハードルを極限まで下げてみてください。
「たったこれだけでいいの?」と思うかもしれません。
しかし、重要なのは「行動した」という事実を作ることです。
一度動き出してしまえば、脳の側坐核という部分が刺激され、やる気物質であるドーパミンが分泌されます。
まずは0を1にすることを最優先にしましょう。
毎日の体重や食事内容を記録することは、最も強力なモチベーション維持法です。
変化が目に見えるようになると、ゲーム感覚で楽しめるようになります。
記録する際は、以下のポイントを意識してください。
体重が減っていない日でも、「野菜を多く食べた」「お菓子を我慢した」といった行動の記録が残っていれば、自己肯定感を保つことができます。
スマートフォンのアプリを活用すれば、グラフ化も自動で行われるためおすすめです。
周囲にダイエット宣言をすることで、引くに引けない状況を作りましょう。
心理学では「パブリック・コミットメント(宣言効果)」と呼ばれ、自分の発言と行動を一致させようとする心理が働きます。
SNSで専用のアカウントを作り、毎日の食事や体重を公開するのも効果的です。同じ目標を持つ仲間と繋がることで、孤独感を解消し、励まし合いながら継続することができます。
一人で抱え込まず、監視の目や応援の声を味方につけましょう。
「痩せたらどうなりたいか」を鮮明にイメージすることで、モチベーションの質が変わります。
単に「体重を減らしたい」という数値目標だけでは、苦しい時に踏ん張りが利きません。 以下のように、五感を使って痩せた後の未来を想像してみてください。
憧れのモデルの写真を待ち受け画面にしたり、着たい服を目につく場所に飾ったりするのも有効です。
「我慢するダイエット」から「理想の自分に近づくためのワクワクする活動」へと、意味づけを変えていきましょう。
適切なタイミングで自分へのご褒美を用意し、モチベーションをチャージしましょう。
ずっと我慢し続けることは不可能です。小さな達成に対して報酬を与えることで、脳は「ダイエット=楽しいこと」と学習します。
ただし、ご褒美の内容には注意が必要です。
食べ物をご褒美にする場合は、質にこだわりましょう。高級なフルーツや、少し値の張る赤身肉など、ダイエットの妨げになりにくいものを選ぶのがポイントです。
完璧主義を捨てて「60点で合格」というマインドを持ちましょう。
ダイエットに挫折する人の多くは、100点を目指しすぎています。「1日サボってしまったから、もう終わりだ」と極端に考えてしまうのです。
しかし、1日食べ過ぎたとしても、脂肪として定着するまでには数日のタイムラグがあります。翌日から調整すればまったく問題ありません。
「3日坊主も10回繰り返せば1か月続く」と捉え、完璧でなくても継続することを優先してください。
睡眠不足はダイエットの大敵であり、モチベーション低下の直接的な原因になります。 質の高い睡眠を確保しましょう。
睡眠時間が短いと、食欲抑制ホルモン「レプチン」が減少し、食欲増進ホルモン「グレリン」が増加することが分かっています。参考文献→https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15583226/
つまり、寝不足の状態では、生理的に食欲を我慢するのが難しくなるのです。
また、脳の前頭葉の機能が低下し、意志力や判断力が鈍ります。 やる気が出ない時は、無理に運動しようとせず、まずはしっかりと寝てください。
7時間以上の睡眠をとるだけで、翌日の食欲コントロールが驚くほど楽になります。

どんなに対策をしていても、どうしてもやる気が出ない日は必ず訪れます。 そんな時に無理をしてしまうと、反動で暴飲暴食に走ってしまうリスクがあります。 ここでは、緊急時の対処法を3つ紹介します。
意図的に「好きなものを食べていい日(チートデイ)」を作りましょう。
これは単なるストレス解消だけでなく、停滞期を打破するテクニックとしても有効です。飢餓状態と判断して代謝を落としている脳に対し、「十分な栄養が入ってきている」と認識させることで、再び代謝を上げることができます。
ただし、毎日行うのではなく、「2週間に1回」や「体重が〇〇kg減ったら」といった明確なルールを設けて実施してください。
成功者の体験談や、ダイエットの知識をインプットすることで、やる気を再燃させましょう。
YouTubeでダイエット動画を見たり、SNSでビフォーアフター画像を見たりするのがおすすめです。 他人の成功事例を見ることで、「自分にもできるかもしれない」という自己効力感(エフィカシー)が高まります。
また、新しいトレーニング方法やレシピを知ることで、マンネリ化したダイエットに新鮮さを取り戻すことができます。
やる気が出ない日は、「痩せるための行動」ではなく「太らないための行動」に切り替えましょう。
「運動はしないけど、お菓子だけは食べない」 「食事制限はしないけど、ストレッチだけはする」 このようにハードルを下げ、現状維持ができれば100点満点とします。
ダイエットにおいて最も重要なのは「やめないこと」です。休んでもいいので、完全に止まってしまわないようにコントロールしましょう。
今回は、ダイエットのモチベーションが続かない原因は「意志の弱さ」ではなく、脳や身体の仕組みにあることを解説しました。
根性論で戦うのではなく、以下の「挫折しないための7つのテクニック」を取り入れ、賢く脳をコントロールすることが成功の鍵です。
どうしてもやる気が出ない日は、「現状維持で100点」と考え、決して自分を責めないでください。
ダイエットにおいて最も大切なことは、途中でやめないことです。今日から「ウェアに着替える」「記録アプリを入れる」といった、小さな一歩から始めてみましょう。