Column

コラム

  • 筋トレ・ボディメイク

痩せる習慣は5つでOK!プロが推奨するダイエット習慣

「痩せる習慣」を調べると、10個も20個も出てきませんか?「こんなに実践できない…」と挫折しそうになりますよね。実は、本当に重要な習慣はたった5つに絞れます。

この記事では、トレーナーや研究者が推奨する本質的な習慣を紹介します。誰でも始められる簡単な内容で、着実に体を変えましょう。

結論から言うと、痩せる習慣は次の5つでOKです。

  1. 「食べる量」と「運動量」の両方を増やす
  2. 「自己モニタリング」で現状を把握する
  3. 「質の高い睡眠」を最優先する
  4. 「高品質な食事」を3原則で構築する
  5. 日々の「行動」に焦点を当てる

詳しく解説していきます。

習慣1:「食べる量」と「運動量」の両方を増やす

痩せる習慣の第一歩は「エネルギーフラックス(エネルギー消費の総量)」を高めることです。これは、運動量を増やし、それに合わせて食べる量も増やすアプローチを指します。

なぜなら、食べる量を極端に減らすと、体はエネルギー不足を感じて基礎代謝を落とし、痩せにくい「省エネモード」になってしまうからです。

一方で、活動量を増やせば、食事をしっかり摂っても消費カロリーがそれを上回ります。結果として、基礎代謝を活発に保ったまま、体脂肪を減らすことが可能になるのです。

このアプローチが有効であることは、研究データによっても示されています。

  • ある研究では、体脂肪率が低い人は高い人よりも活動レベルが高く、1日に約300kcal多くカロリーを摂取していました。
  • 2016年の別の研究では、「高カロリー・高運動」のグループだけが体脂肪を減らし、かつリバウンドせずにその状態を維持できたと報告されています。

つまり、厳しい食事制限から始めるのではなく、まず「活動量を増やす」こと。これが、代謝を落とさず健康的に痩せるための習慣です。

そして、増やした活動の成果を実感するために、次のステップとして「見える化」が重要になります。

習慣2:「自己モニタリング」で現状を把握する

痩せる習慣として、成功者が実践しているのが「自己モニタリング(現状の記録)」です。

なぜなら、自分の進捗を客観的なデータで把握しなければ、何が良くて何が悪いのかを正しく判断できないからです。

これは、銀行口座の残高を見ずにお金を貯めようとするのと同じで、体づくりもまず現状把握が欠かせません。

実際に、減量に成功した人たちを追跡した研究でも、最も共通していた習慣が「自己モニタリング」でした。

特に以下の3つの項目を日々追跡することが重要です。

  • 体重(決まった時間に測定する)
  • マクロ栄養素(食事の栄養バランス)
  • 歩数(日々の活動量)

すべてを記録するのが難しくても、まずは週に3〜4回、朝一番の体重測定から習慣化してみましょう。現状を正確に把握することこそが、成功への土台となります。

次は、体重や食事と同じくらい大切な「睡眠」です。

習慣3:「質の高い睡眠」を最優先する

痩せる習慣として、筋肉を維持し脂肪を減らすためには「質の高い睡眠」を最優先事項にしてください。

なぜなら、睡眠は身体のコンディションに絶対的な影響を与え、睡眠不足のままでは努力が報われなくなるからです。

専門家は「睡眠不足の状態でカロリー制限をすると、減るのは脂肪ではなく筋肉だ」と明確に警告しています。つまり、せっかく食事を制限しても、落としたい脂肪ではなく、維持すべき筋肉ばかりが失われてしまうのです。

また、「睡眠時間」の長さだけでなく「睡眠の質」が重要であることも、研究によって示唆されています。

まずは以下の行動を優先し、睡眠の質を高めることから始めましょう。

  • 就寝、起床時間を一定にする
  • 午後のカフェイン摂取を控える

良い睡眠がとれたら、次は体の材料となる「食事」です。

習慣4:「高品質な食事」を3原則で構築する

4つ目の習慣は、満腹感を得ながら体を作る「高品質な食事」をとることです。

難しいカロリー計算を始める前に、まずは食事の「質」を見直すことが不可欠です。なぜなら、食事の質を高めるだけで栄養バランスが整い、無駄な食欲も自然と抑えられるようになるからです。

専門家たちが実践する「高品質な食事」には、共通した以下の3つの原則があります。 お皿に盛り付ける際の「順番」として意識すると簡単です。

  • 原則1:高品質なタンパク質から始める (例:卵、魚、鶏肉、大豆製品など)
  • 原則2:次に、野菜や果物を追加する (例:ほうれん草、ブロッコリー、きのこ類、ベリー類など)
  • 原則3:最後に、全粒穀物や健康的な脂肪で仕上げる (例:玄米、オートミール、アボカド、オリーブオイル、ナッツ類など)

多くの情報に惑わされる必要はありません。この3原則を意識するだけで、食事の質は格段に上がります。

これで食事の準備は万端です。しかし、これらすべての習慣を継続するには、最後のカギとなる「目標設定」が欠かせません。

習慣5:日々の「行動」に焦点を当てる

最後の習慣は、目標設定の方法を変えることです。「痩せる」という「結果」だけを追うのではなく、日々の具体的な「行動」に焦点を当てることが成功のカギとなります。

なぜなら、「20kg痩せる」といった「結果」目標は、達成までに時間がかかり、今日何をすべきかを明確にしてくれないからです。結果がすぐに出ないとモチベーションが下がり、挫折につながりやすくなります。

一方で、成功する人たちは、目標を分解して考えます。

  • 「なぜ」(目的): (例:自信を持って服を着こなしたい、健康診断の結果を改善したい)
  • 「何を」(カテゴリー): (例:食事を改善する、運動を習慣化する)
  • 「どのように」(行動): (例:毎朝体重を測る、週3回ジムに行く、夕食で必ずタンパク質を摂る)

本当に焦点を当てるべきは、「結果」ではなく、この「どのように」という具体的な行動(=プロセス)です。

今日何をすべきかが明確になっていれば、迷わず実行できます。この日々の行動計画こそが、あなたを「痩せる習慣」へと確実に導いてくれるのです。

これら5つの習慣について、最後に要点を振り返ってみましょう。

まとめ

今回は、情報が多すぎて挫折しそうな人に向けて、本当に重要な5つの「痩せる習慣」を紹介しました。

  • エネルギーフラックスの増加: よく動き、よく食べることで代謝を上げる
  • 自己モニタリング: 体重や食事を記録し、客観的に進捗を管理する
  • 睡眠の優先: 筋肉を維持し脂肪を減らすため、質の高い睡眠をとる
  • 高品質な食事: タンパク質、野菜、全粒穀物の3原則で食事を構築する
  • 行動目標の設定: 「痩せる」ではなく、日々の具体的な「行動」に集中する

「痩せる習慣」と聞くと、多くのことを実践しないといけないと思いがちです。 しかし、本当に大切なことはシンプルです。 多くの情報に振り回されるのは今日で終わりにしましょう。

まずは「体重を測る」「10分多く歩く」といった、できそうな行動一つから始めてみませんか。 この5つの習慣を生活に取り入れることで、あなたの身体は着実に変わり始めます。 リバウンドとは無縁の、引き締まった体を最短で手に入れましょう。