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ダイエットのために毎日1時間以上のウォーキング!でも、その努力は逆効果かもしれません。
「やればやるほど痩せる」と思って、つい長時間がんばってしまいますよね。
この記事を読めば、科学的に証明された有酸素運動の最適な時間や効果的な種目がわかります。
フィットネスのプロが、難しい話一切なしで解説。今日からあなたのトレーニングが劇的に変わる、簡単で効果的な方法だけをお伝えします。
もくじ

運動を始めようと思ったとき、多くの人が「どれくらいの時間やればいいの?」と悩みますよね。 結論から言うと、一般的な健康維持やダイエットが目的なら、1回の有酸素運動は30分から60分が最も効果的です。
これは、世界的な健康機関も推奨している「スイートスポット(最適範囲)」。 短すぎず、長すぎず、効果と安全性のバランスが最も良い時間なんです。
30分未満だと少し物足りないかもしれませんし、逆に60分を超えると体に良くない影響が出始める可能性があります。 まずは「1回30分」を目標にスタートしてみましょう。
なぜ60分を超えると良くないのでしょうか?次の章で詳しく解説します。

「運動は長ければ長いほど良い」と思っていませんか? 実は、有酸素運動を60分以上続けると、頑張っているつもりが逆に筋肉を分解してしまう可能性があるんです。
体は、長時間の運動を続けるとエネルギー不足の「ストレス状態」だと感じます。 このとき、「コルチゾール」というストレスホルモンが大量に分泌されます。
コルチゾールは、エネルギーを作り出すために筋肉を分解してアミノ酸に変えようと働きます。 つまり、60分を超えたあたりから、あなたの大切な筋肉がエネルギー源として使われ始めてしまうのです。
筋肉は、私たちが何もしなくてもカロリーを消費してくれる「基礎代謝」の主役です。 その筋肉が減ってしまうと、当然、基礎代謝も落ちてしまいます。
結果として「運動を頑張っているのに、なぜか痩せにくい…」という最悪の悪循環に陥ってしまうことも。 だからこそ、有酸素運動は60分以内で切り上げることが重要なんです。
では、よく聞く「20分以上やらないと脂肪は燃えない」という話は本当なのでしょうか?

「運動を始めて20分経たないと脂肪は燃えない」という話、一度は聞いたことがありますか? この情報、少し古い考え方で、正しくはありません。
安心してください。脂肪は有酸素運動を始めた瞬間からエネルギーとして使われています。
確かに、運動開始直後は「糖質」がメインのエネルギー源として使われる割合が多いです。 そして時間が経つにつれて、徐々に「脂肪」が使われる割合が増えていきます。 その割合が逆転し始めるのが、だいたい20分前後というだけ。
決して「20分経たないと脂肪燃焼はゼロ」というわけではないので、安心してくださいね。
最新の研究では、運動は細切れでも効果があることがわかっています。 例えば、一度に30分の運動時間が取れなくても大丈夫。
「朝に10分、昼に10分、夜に10分」といったように、合計で30分になれば、一度に30分やるのと同じような効果が期待できるのです。 これなら忙しい方でも続けやすいですよね。
大切なのは「一度に長くやること」よりも「継続すること」。 あなたのライフスタイルに合わせて、最適な運動時間を見つけていきましょう。

最適な運動時間は、あなたの目的や体力レベルによって少し変わってきます。 ここでは、3つのタイプ別にピッタリな運動時間をご紹介します。
1回20分~30分を目安に、週3~5回から始めてみましょう。
一番大切なのは「続けること」です。 最初は「ちょっと物足りないかな?」くらいで終わらせるのが、習慣化のコツ。 10分を2回に分けるなど、無理のない範囲で体を動かすことに慣れていきましょう。
1回30分~60分がおすすめです。
この時間が、筋肉の分解リスクを抑えつつ、脂肪を効率よく燃やせるゴールデンタイム。 週に合計150分~300分(2時間半~5時間)を目標に、自分のペースで取り組んでみてください。
筋トレの後に10分~20分程度、軽く行うのがベストです。
意外と短いと感じるかもしれませんが、長時間の有酸素運動は、せっかくの筋トレ効果を邪魔してしまう「干渉効果」が指摘されています。 筋肉をしっかり育てたいなら、有酸素運動は短時間でサクッと終わらせるのが正解です。
次は、具体的にどんな運動をすればいいのか見ていきましょう。

「有酸素運動がいいのはわかったけど、何から始めればいいの?」という方のために、ダイエットにおすすめの運動を5つ紹介します。
特別な道具も場所も必要なく、今日からすぐに始められるのがウォーキングの魅力。ケガのリスクも低く、運動が苦手な方や体力に自信がない方でも安心です。まずはいつもより少し大股で、腕を振って歩くことを意識してみましょう。
脂肪を減らしたいなら、空腹時のウォーキングも有効です。詳しくは空腹時の有酸素運動で脂肪燃焼を最大化!朝10分で痩せる3つのコツの記事もご覧ください。
ウォーキングより運動強度が高く、短時間でより多くのカロリーを消費できるのがジョギングです。持久力向上にもなります。最初は無理せず、ウォーキングと交互に行う「スロージョギング」から始めるのがおすすめ。
自転車やフィットネスジムのエアロバイクは、膝や足首への負担が少ないのが大きなメリット。体重が気になる方や、関節に不安がある方でも安心して取り組めます。テレビを見ながらなど、「ながら運動」ができるのも続けやすいポイント。
水中では浮力が働くため、関節への負担が非常に少ないです。また、水圧や抵抗によって全身の筋肉をバランスよく使うため、消費カロリーも大きいのが特徴。全身を引き締めたい方に特におすすめです。
HIIT(ヒット)とは、「全力の運動」と「短い休憩」を繰り返すトレーニング法。「20秒ダッシュして10秒休む」を8セットなど、合計4分~10分程度で終わるのに、脂肪燃焼効果が長時間続くのが特徴です。ただし、非常にキツいので、体力に自信がついてきた中~上級者向けのメニューと言えるでしょう。

せっかく運動するなら、最大限の効果を得たいですよね。 いつもの有酸素運動にプラスするだけで、効果がグンとアップする3つのコツを紹介します。
もし筋トレも行うなら「筋トレを先、有酸素運動を後」にしましょう。
筋トレを行うと、「成長ホルモン」が分泌されます。このホルモンには、体脂肪を分解して燃えやすい状態にしてくれる働きがあるんです。 筋トレで脂肪を燃えやすくしてから有酸素運動を行うことで、ダイエット効果が飛躍的にアップしますよ。
空腹の状態で運動を始めると、脂肪だけでなく筋肉もエネルギーとして分解されやすくなります。
これを防ぐために、運動を始める30分~1時間前に、おにぎりやバナナなど消化の良い糖質を少しだけ摂っておくのがおすすめです。 車でいうガソリンのようなもので、運動のパフォーマンスも向上します。
運動後の30分間は「ゴールデンタイム」と呼ばれ、栄養の吸収率が最も高まっています。
このタイミングでプロテインや牛乳、サラダチキンなどでタンパク質を補給しましょう。 傷ついた筋肉を素早く修復し、筋肉量の維持・向上につながります。筋肉が増えれば基礎代謝も上がり、痩せやすい体になりますよ。
この記事では、有酸素運動の最適な時間から、具体的な方法や効果を高めるコツまで解説しました。 最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。
これからは、ただ長時間ダラダラと運動するのではなく、最適な時間で賢くトレーニングを行いましょう。 そうすれば、あなたの努力が無駄になることなく、効率的に理想の体へと近づけるはずです。