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腹筋を割るならコレだけ!シックスパックを作る神種目2選

「一生懸命トレーニングしているのに、なぜか腹筋が割れない…」そんな悩みを抱えていませんか?

実は、500種類以上あると言われる腹筋運動の中で、本当にシックスパックを作るのに効果的な種目はごくわずか。もしかしたら、あなたの努力は間違った方向に向かっているのかもしれません。

多くの人が、ただ闇雲に回数をこなしたり、効果の薄いトレーニングを続けてしまっています。体脂肪を落としても腹筋が綺麗に見えないのは、腹筋そのものの厚みが足りないからです。

この記事では、筋トレ歴10年以上の筆者が、多くの人が陥りがちな腹筋トレーニングの間違いを科学的根拠と共に解説。そして、本当に効果的な「たった2つの種目」だけを厳選してご紹介します。正しい知識を身につければ、あなたの腹筋は最短ルートで劇的に変化するでしょう。

シックスパックを作るには「腹筋を大きくする」ことが不可欠

シックスパックを手に入れるための絶対条件は、まず腹筋を大きくして凹凸を際立たせることです。

なぜなら、体脂肪率が低いだけでは、綺麗なシックスパックは現れないからです。あなたの周りにも、痩せているのに腹筋が見えない人がいる一方で、多少ふくよかでも腹筋がくっきり浮き出ている人がいるのではないでしょうか。この違いは、まさに「腹筋の厚み」にあります。

実際に、2017年のある研究では、被験者が10週間腹筋トレーニングを行った結果、腹直筋が平均で2mm以上厚くなったと報告されています。たった数ミリの差が、見た目には大きな違いを生み出すのです。

したがって、体脂肪を落とすことと並行して、腹筋自体を分厚く成長させることが、憧れのシックスパックへの最も確実な近道と言えるでしょう。

ほとんどの人が間違っている!腹筋が割れない2つのNGトレーニング

多くの人が良かれと思って実践している腹筋運動には、実は効果が薄い、あるいは全く違う筋肉を鍛えてしまっているケースが少なくありません。ここでは、特に陥りがちな2つの間違いを解説します。

NG例1:プランクなどの「体幹を固める」だけの運動

まず、プランクのように体幹を固めて安定させる運動だけでは、腹筋を大きくすることは難しいです。

これらの運動は体幹強化には非常に有効ですが、筋肉を大きくするための「収縮」と「伸展」の動きがほとんどありません。腹筋の主な役割は、肋骨と骨盤を近づけるように「背骨を丸める」こと。筋肉に十分な刺激を与えて成長させるには、この動きが不可欠なのです。

これは、壁に向かって空気椅子を続けるだけで脚がみるみる太くはならないのと同じ理屈です。シックスパックを目指すなら、腹筋をダイナミックに動かす種目を選びましょう。

NG例2:股関節ばかり使う「背中がまっすぐな」腹筋運動

次に、「腹筋運動中は背中をまっすぐに保つ」というアドバイスも、実は大きな間違いです。

例えば、レッグレイズを行う際に背中を床につけたまま脚を上げ下げすると、腹筋は体を安定させるために働くだけ。主な動作は股関節の付け根にある「股関節屈筋」が担ってしまい、腹筋への刺激はほとんど逃げてしまいます。

これでは、どれだけ頑張っても腹筋ではなく、脚の付け根の筋肉を鍛えているだけです。腹筋を本気で鍛えたいなら、意識すべきは「背骨を丸める」こと。L字の動きではなく、アルファベットの「C」の形をイメージすることが成功への鍵となります。

シックスパックを作る!本当に効果的な腹筋種目2選

ここからは、数ある腹筋運動の中から、腹筋を効率的に大きくするために筆者が厳選した「たった2つの種目」を、正しいフォームとともにご紹介します。

【下腹部】リバースクランチでCシェイプを作る

ぽっこりお腹の原因になりやすい下腹部には、骨盤を胸に引き寄せる「リバースクランチ」が最も効果的です。

最新の研究では、動かしている体の部位に近い筋肉が最も成長すると言われています。つまり、下半身(脚と骨盤)を動かすことで、下腹部をピンポイントで刺激できるのです。また、この種目は腹筋が伸ばされた状態(ストレッチポジション)で負荷がかかるため、筋肥大に非常に効果的です。

<リバースクランチのやり方>

  1. ベンチや床に仰向けになります。
  2. 膝を軽く曲げ、両手は頭の横か、ベンチを掴んで体を安定させます。
  3. 息を吐きながら、お尻を床から浮かせ、膝を胸に引きつけるように背中を丸めます。
  4. ゆっくりと元の姿勢に戻します。

ポイントは、脚の勢いを使わず、腹筋の力で骨盤を持ち上げること。常に「Cシェイプ」を意識してください。難しい場合は、お尻を少し浮かせるだけでも十分効果があります。

【上腹部】クランチ(ケーブルクランチ)で腹筋を収縮させる

シックスパックの「上部」を形作るためには、上半身を折りたたむ「クランチ」が最適です。

リバースクランチとは逆に、上半身を下半身に近づけることで、腹筋上部に強烈な収縮感を得ることができます。

<クランチのやり方>

  1. 床に仰向けになり、膝を90度に曲げます。
  2. 息を吐きながら、お腹を覗き込むように背中を丸め、肩甲骨が床から離れる程度まで上半身を起こします。
  3. 腹筋の収縮を感じながら、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。

より効果を高めたい場合は、背中の下に丸めたタオルや専用のアブマットを置くと、腹筋の可動域が広がり、ストレッチが深まります。慣れてきたら、ジムのケーブルマシンを使った「ケーブルクランチ」に挑戦するのも良いでしょう。

腹筋を最速で成長させるためのトレーニング原則

腹筋も、腕や脚の筋肉と全く同じです。最速で成長させるには、適切なトレーニング原則に従う必要があります。

結論として、腹筋は「高強度で追い込み、十分な休息を与える」ことで最も効率的に成長します。毎日何百回も行う必要は全くありません。

具体的なメニューとしては、先ほど紹介した2種目をそれぞれ「6〜12回ギリギリできるくらいの強度」で3セット行いましょう。もし12回3セットが余裕でできるようになったら、より難しいバリエーションに挑戦したり、重りを追加したりして負荷を高めてください(プログレッシブ・オーバーロードの原則)。

トレーニングの頻度は、週に1〜2回で十分です。質の高いトレーニングで筋肉に刺激を与え、超回復させる時間を作ることで、あなたの腹筋は着実に厚みを増していくでしょう。

まとめ

この記事では、最短でシックスパックを作るための本当に効果的な方法について解説しました。 最後に、重要なポイントを振り返りましょう。

  • シックスパックの鍵は「腹筋の厚み」:体脂肪を落とすだけでなく、腹筋そのものを大きくすることが不可欠です。
  • 避けるべきNGトレーニング:プランクのように固めるだけの運動や、背中をまっすぐにしたまま股関節を使う運動では腹筋は成長しません。
  • 本当に効くのはこの2種目:下腹部には「リバースクランチ」、上腹部には「クランチ」が最も効果的です。
  • 成功の秘訣は「Cシェイプ」:全ての動作で背骨を丸め、腹筋の収縮と伸展を最大化させましょう。
  • トレーニングの原則:週に1〜2回、6〜12回の高強度トレーニングで追い込み、しっかり休息させることが重要です。

これまで腹筋が割れなかったのは、あなたの努力が足りなかったからではありません。ただ、正しい方法を知らなかっただけです。 今回ご紹介したポイントを実践すれば、あなたの腹筋は必ず変わり始め、憧れのシックスパックが現実のものとなるでしょう。